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★刈り取った草などの処理
数回刈り取って、手に一杯となれば近くに置きますが、方向を揃えて置くとあとで束ねやすいでしょう。刈り残しをきれいに刈るときは、手に刈った草をつかんだまま鎌を動かせば、きれいに刈れます。

 

★姿 勢
腰高の姿勢は不安定で、ケガをしやすく、疲れやすいですが、利き腕側のひざをつくと姿勢が安定し、刃物も身体に当たりにくくなります。作業地に傾斜がある場合は、右利きなら左足下がりになるように向き、次に、左足の足場をしっかりと確かめます。このとき、石を下へ蹴落とさないように注意します。そして、右ひざをついて低く構え、安定した姿勢で作業します。道具は利き腕側から使うようにし、逆手は避けます。左利きの場合は逆となります。

 

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★潅木・つるの扱い
雑木林の下革刈りをする場合には、見通しがよくなるようにとりあえず、草本、ササ、イバラ、つる性植物、小さい枯れ木を刈り取ります。伐倒木などに押えられている潅木、ササ、小枝などを切ると、突然跳ねることがあるので注意して切ります。フジやアケピのようなつるは、他の木を痛めるので切り取ります。この場合は、つるを先に切ろうとすると手元が狂ったり、つるが跳ねたりするので、まず根元を切ってから木に絡んでいるものを取り除きます。

 

 

 

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